人工無脳ハルとは?

人工無脳ハルの紹介

 

 人工無脳ハルは、映画「2001年宇宙の旅」(1968年4月日本公開)に登場する人工知能HAL9000をイメージして作成された人工無能です。人工無脳(じんこうむのう)は、会話ボットとも言い、日常会話を楽しむためのものです。人工無脳ハルは、2001年1月15日に誕生しました。人工無脳 ハルとの会話は、ウェブサイトが見れる環境があれば、簡単にアクセスして会話を楽しむことができます。会話は、人工無脳「辞書」に登録された「キーワード」をもとに、返答される仕組みです。そのため、「辞書」のよしあしで、スムーズな会話が成り立つかどうかが決まってきます。単純な仕組みですが、GoogleアシスタントAmazonアレクサもほぼ、この仕組を採用していますので、現在では、この「辞書」を使った方法が一般的なものと言えます。

人工無脳ハル

 

 人工無脳ハルの特徴。会話がスムーズに運ぶかどうかは、辞書に登録されたキーワード数に影響されることが多いです。しかし人工無脳ハルも上記同等の仕組みを採用しながらも、よりスムーズな会話を目指すために、いくつかの「人工知能的要素」を加味しています。その例としては、会話は現在時刻を加味して答えるようになっています。

 

 スマホのアプリで試してみました…。朝11時に、「こんばんは」と、挨拶をします。スマホのアプリでは、「こんばんは。たたいまの時刻は11時○○分です。」と答えます。これは会話というより、リモコンで、時計の機能を呼び出し時刻を表示したものです。友人や同僚に、同様なことを言ったとしましょう。どんな返答が想像できますか?その返答と同様なものを返してくるのが、人工無脳ハルです。

 

 人工無脳ハルなら、友人、同僚、両親、先輩や先生からと同等の返答が期待できます。その他の「人工知能的要素」を複数組み合わせながら、日常会話に近づけています。また、最近では、上記のアプリが多数存在するため、会話というより、スマホを操作するための「リモコン」として、利用される方が多くおられます。「今何時」「今日は何月何日」「今日は何の日」など時計やカレンダーを呼び出す「リモコン」としての利用です。それは日常会話の中では、まれにしか出てこない会話(時計を持たない子どもたちに時刻を聞かれることはある)の内容です。

 

 スマホアプリを辞書として利用される事も多く、熟語、物理、科学、数学、歴史や人名など関連のキーワード/質問を投げかけられます。授業中に先生に質問をする場面はあっても、日常会話ではほとんどありません。スマホのアプリに、「温故知新」と声をかけてみます〜「こちらが見つかりました」と答え、検索結果として、いくつかのサイトを表示します。これは、スマホ機能の中から、検索エンジンの内容を表示したものです。

 

 人工無脳ハルでは、ここでも「人工知能的要素」を加味して、人との会話らしく答えてくれる仕組みにしています。人と会話同様、投げかけられた「言葉・キーワード」に答えてくれる時もあり、知らないふり/スルーや、興味がなければ/ランダムに、別の話題を振ってくるかもしれません。この様に、人工無脳ハルとの会話は、普段の会話レベルに合うように調整しています。言い換えれば、完璧な辞書の代替えを目指しているものではありません。

 

 平凡な日常会話、ちょっと暇な時の話し相手。日常的な話題を提供しながら、楽しく会話ができることが、最終目標になります。現状、ハルは会話相手の心理を読み解くように、選ばれたキーワードの登録が進んでいます。現在、辞書に登録された「キーワード」は20万語を超え、今後も登録数を増やしていきます。

 

 日本語で、会話を成立させることは、大変困難な事ですが、会話の制度を現在の2倍に高める事が今後の目標です。興味を持たれた方は、是非、「ハルの教育に」トライしてみてください。参照:「人工無脳「辞書」の作り方」。多くの方が参加して頂ければ、ハルとの会話は、より楽しいものになると思います。(管理人)

 
page top