「お気に入り」は英語で何と言う?日本語と英語のズレを完全に解決
「お気に入り」は英語で何と言う?日本語と英語のズレを完全に解決
「お気に入り」は英語で favorite。
そう習った方は多いと思います。
しかし実際には、日本語の「お気に入り」を favorite だけで表そうとすると、英語では不自然になる場面が少なくありません。
なぜなら、日本語の「お気に入り」は、
一番好き・よく使う定番・最近ハマっている・単なる好みなど、複数の意味をまとめて表す言葉だからです。
英語では、これらの意味を場面ごとに言い分けるのが自然です。
そのため、「お気に入り」を英語でどう言うかは、単語の問題ではなく、意味の整理の問題になります。
このページでは、20年以上「お気に入り」という概念を扱ってきた立場から、
日本語の「お気に入り」を英語でどう考え、どう使い分ければよいのかを、順を追って整理します。
辞書のように単語を並べるのではなく、
「あなたの言うお気に入りが、どの意味なのか」を基準に、自然な英語表現を選べるようになることが目的です。
結論:「お気に入り」は英語で1語では表せません
まず結論から言います。
日本語の「お気に入り」は、英語では1語に対応しません。
「お気に入り=favorite」と覚えてしまうと、英語で話すときに違和感が生まれやすくなります。
それは、日本語と英語で「好みの捉え方」が根本的に違うからです。
日本語の「お気に入り」は、とても便利な言葉です。
一番好きなものにも、よく使う定番にも、最近ハマっているものにも、
すべて「お気に入り」という一言で表せます。
一方、英語ではこのような曖昧さをあまり好みません。
「どのくらい好きなのか」「どんな関係なのか」を、言葉で分けて表現します。
そのため英語では、
- 一番好きなものなのか
- 最近ハマっているものなのか
- よく使う定番なのか
- 単に好みかどうか
といった意味の違いを先に決めてから、言葉を選ぶのが自然です。
この違いを理解せずに、すべてを favorite で表そうとすると、
「大げさに聞こえる」「意味が重くなる」「ネイティブっぽくない」
と感じられることがあります。
つまり、「お気に入り」を英語で考えるときに必要なのは、
英単語を増やすことではなく、日本語の意味を整理することです。
次の章では、まず基本となる favorite という言葉が、
英語ではどんな意味を持ち、どんな場面で使われるのかを整理します。
まず押さえる基本:favorite の正しい意味と注意点
「お気に入り」を英語で考えるとき、まず避けて通れないのが favorite という言葉です。
favorite は、日本語の「好き」に近い言葉のように見えますが、
英語では「数ある中で一番好きなもの」を指す、はっきりとした意味を持っています。
そのため favorite は、
特別感のある言葉であり、気軽に連発する表現ではありません。
favorite は「一番」を表す言葉
favorite は、「最も好まれている」「第一位の」というニュアンスを含みます。
日本語の「お気に入り」のように、軽い気持ちで使うと、英語ではやや大げさに聞こえることがあります。
たとえば、
- My favorite food is ramen.
- This café is my favorite.
これらは、「一番好きな食べ物」「一番好きな店」という意味になります。
「よく行く」「最近気に入っている」程度の意味で使うと、
聞き手にはかなり強い好みとして伝わる点に注意が必要です。
なぜ most favorite は不自然なのか
日本人がよくやってしまうのが、
most favorite という表現です。
これは日本語の「一番お気に入り」に引っ張られた表現ですが、
英語では基本的に使われません。
理由はシンプルで、
favorite 自体にすでに「最上級」の意味が含まれているからです。
英語では、
- favorite = already the most liked
という感覚があるため、most を重ねると不自然になります。
one of my favorites の正しい使い方
favorite が強すぎると感じる場合に便利なのが、
one of my favorites という表現です。
これは、「一番とまでは言わないけれど、とても好きなものの一つ」という意味になります。
たとえば、
- This is one of my favorite movies.
- She is one of my favorite singers.
この表現を使うことで、
好意を伝えつつ、重くなりすぎない英語になります。
日本語の「お気に入り」に一番近いのは、
実はこの one of my favorites だと感じる場面も多いでしょう。
次の章では、favorite では重すぎる場面で、
英語ではどんな表現が自然に使われているのかを整理します。
日本語の「お気に入り」別|自然な英語表現の使い分け
ここからは、日本語の「お気に入り」を意味ごとに分けて、
英語ではどんな表現が自然なのかを整理します。
ポイントは、「お気に入り」という日本語をそのまま英語に置き換えないことです。
まず意味を決めてから、英語を選ぶのがコツです。
「一番好き」なら my favorite
はっきりと「一番好き」と言いたいときは、
my favorite が最も自然です。
人・物・場所など、特別な存在を表すときに使われます。
- This is my favorite café.
- Ramen is my favorite food.
ただし、何度も繰り返すと重く聞こえるため、
「毎回これがお気に入り」という感覚には向きません。
「最近ハマっている」なら I’m into
日本語でよくある「最近のお気に入り」は、
英語では I’m into が自然です。
一時的な関心やブームを表す、会話向きの表現です。
- I’m into this podcast lately.
- I’m really into yoga these days.
「今ちょっとハマっている」「最近よくやっている」
というニュアンスを、軽く伝えられます。
「よく使う定番」なら go-to
日本語の「お気に入り」に最も近いのが、
go-to という表現です。
「迷ったらこれ」「いつも選ぶ定番」という意味があり、
アプリ・店・方法などによく使われます。
- This is my go-to app.
- That café is my go-to place.
ブックマーク感覚の「お気に入り」には、
favorite よりも go-to の方が自然な場面が多いでしょう。
「好みじゃない」なら not my cup of tea / not my thing
「お気に入りではない」「あまり好みじゃない」と言いたいときは、
not my cup of tea や not my thing が使えます。
- Horror movies are not my cup of tea.
- That style is not really my thing.
はっきり否定せず、やわらかく好みを伝えられる表現です。
このように、日本語の「お気に入り」は、
英語では意味ごとに言い分けることで、自然に伝えられます。
「お気に入り=ブックマーク」は英語でどう言う?
日本語の「お気に入り」には、
Webサイトやページを保存しておくという意味も含まれています。
この場合の「お気に入り」は、
好みや感情ではなく、機能としての保存を指しています。
ここを favorite と考えてしまうと、
英語では少しズレた理解になります。
基本は bookmark
Webページやサイトを保存する意味の「お気に入り」は、
英語では bookmark が基本です。
- Please bookmark this page.
- I bookmarked the site for later.
これは本のしおり(bookmark)と同じ発想で、
「あとで見るために印をつける」という意味になります。
favorites は「保存場所の名前」
ブラウザやアプリのメニューで見かける Favorites は、
個々のページを指す言葉ではありません。
Favorites は、「ブックマークをまとめておく場所」や
「お気に入り一覧」というフォルダ名・機能名として使われます。
そのため英語では、
- Add this page to your favorites.
のように、操作として使われるのが一般的です。
日本語UIと英語UIの違い
日本語のブラウザやアプリでは、
bookmark 機能が「お気に入り」と訳されていることが多くあります。
一方、英語UIでは、
- 動作:bookmark
- 保存先:favorites
のように、役割で言葉を分けているのが特徴です。
この違いを理解しておくと、
「お気に入り=favorite」と考えて混乱することがなくなります。
次の章では、これまで整理した表現を使って、
会話でそのまま使える「お気に入り」英語フレーズを紹介します。
ここまで読んで、「お気に入り」という言葉のズレは分かったけれど、
実際に英語を口に出す場面で迷いそうと感じた方もいるかもしれません。
そんなときは、発音と意味をセットで整理すると、英語は一気に使いやすくなります。
会話でそのまま使える「お気に入り」英語フレーズ
ここまでで、「お気に入り」という言葉が英語では意味ごとに分かれることが分かりました。
この章では、それらを実際の会話でどう言えばいいのかを、よくある日本語表現から整理します。
「これ、お気に入りなんです」
一番よく使われる日本語ですが、英語では状況によって言い方が変わります。
- This is my favorite.(本当に一番好きな場合)
- This is one of my favorites.(かなり好きなものの一つ)
- This is my go-to.(いつも選ぶ定番)
日本語では同じ「お気に入り」でも、
英語ではどの意味かを決めてから表現を選びます。
「最近のお気に入りです」
「最近ハマっている」というニュアンスなら、favorite よりも次の表現が自然です。
- I’m into this show lately.
- I’ve been really into this app recently.
一時的なブームや関心を表すときは、
I’m into を使うと会話らしく聞こえます。
「前からのお気に入りです」
長く使っているものや、昔から好きなものには、次のような言い方があります。
- This has been my favorite for years.
- This is one of my long-time favorites.
「ずっとお気に入り」というニュアンスは、
期間を表す言葉を足すことで自然に伝えられます。
「それはお気に入りじゃないかな…」
否定するときは、はっきり言い切らずにやわらかく表現するのが英語らしさです。
- It’s not really my thing.
- It’s not my cup of tea.
「嫌い」ではなく「好みじゃない」という距離感を出せる表現です。
このように、「お気に入り」という一言をそのまま英語に置き換えるのではなく、
場面ごとに表現を選ぶことで、英語はずっと自然になります。
まとめ:あなたの「お気に入り」に合う英語を選ぼう
ここまで、「お気に入り」という日本語が、
英語では一つの単語に対応しないことを見てきました。
日本語では便利な「お気に入り」という言葉も、
英語では意味ごとに分けて考える必要があります。
整理すると、ポイントは次の通りです。
- 一番好きなもの → my favorite
- かなり好きなものの一つ → one of my favorites
- 最近ハマっているもの → I’m into
- よく使う定番 → go-to
- ブックマークの「お気に入り」 → bookmark / favorites
大切なのは、「お気に入り」を英語で何と言うかを探すことではなく、
自分がどの意味で「お気に入り」と言っているのかを決めることです。
意味が決まれば、英語表現は自然に選べます。
逆に、意味を考えずに単語だけ当てはめると、違和感が残ります。
このページは、辞書の代わりに読むページではありません。
「迷ったときに戻ってきて、判断できるようになるページ」として使ってください。
ここまで読んで、「お気に入り」という言葉で迷う理由が整理できたなら、
次は 英語を“考えずに使える状態”を作る段階です。
英語が続かない多くの原因は、
「今日は何をすればいいか」を毎回考えてしまうことにあります。
もし、1日15分で回せる“型”があれば、
お気に入りの英語表現は、自然と口から出るようになります。
「お気に入り」という一言で迷わなくなったとき、
英語はもう、少し身近なものになっています。